伝統的な風呂敷

金品を包むときの使用する風呂敷

唐草
風呂敷はお風呂に入るときに布を床に敷いたことが始まりだといわれています。
その後、入浴文化の普及とともに物品を包む布の総称として使われるようになりましたが、中でも金品を包むものを袱紗と呼ぶようになりました。

つまり同じ風呂敷ですが、品物を包む場合と金品を包む場合で呼び方を変えていることになります。

用途の違い

大きさや素材も異なり、風呂敷の一般的な大きさは約68㎝なのに対して袱紗は50㎝前後と少し小さめで、小さなお菓子くらいだと包めますが、菓子箱や品物を包むには難しいサイズになります。

素材も絹や縮緬といった上質なものが多く、一重または表裏二重に作られていて用途によって色や模様も異なります。

一般的に無地が良いとされますが、結婚式などの祝儀を包む場合は暖色系の明るい色で、
模様がある場合は松竹梅や扇、亀甲といった縁起の良い柄が入っているものを使い、
お悔やみごとに使用する場合は寒色系で沈んだ色のものを使用します。

もちろん風呂敷を使ってもかまいませんが、相手に対する心遣いを忘れないようにすることが大切です。

気をつけたい素材ごとの扱い方

風呂敷の素材にはいろいろあります。大きく分けると絹や綿、レーヨン、ポリエステルなどですが、
袱紗に使われるような正絹や縮緬は扱い方次第で寿命も違ってきます。

光沢があり軽くしなやかな絹は高級素材で、特に糸に撚りをかけて作った縮緬は
水に濡れると縮んでしまうため注意が必要になります。

扱いに注意

洗濯する場合もドライクリーニングの表示がされているものがほとんどで、
アイロンがけも摩擦に弱く繊細なため中温で当て布をする必要があります。

これに対し綿素材のものは幅広い用途に使われており手入れも簡単です。
色落ちに注意すれば家庭でも洗濯できますが、金加工されているものは取り扱い表示を確認する必要があります。

乾燥機を使用すると縮むことがあるので干すときは日陰で干しますが、
熱に強いので高温でアイロンがけができます。

レーヨンは絹のような光沢がある素材で、ほとんどが縮緬です。

水で洗うと強度や風合いが落ちるので水洗いはさけ、アイロンがけは中温で当て布をします。
ポリエステルは化学合成繊維のなかでも扱いやすく家庭で洗濯できますが、高温だと溶けてしまうので中温でアイロンがけをします。